コロナによる諸事情で長くかかったホテルが間もなく完成、写真撮影が行われました。


コロナによる諸事情で長くかかったホテルが間もなく完成、写真撮影が行われました。
内藤廣建築設計事務所により設計された
東京都千代田区の紀尾井清堂にて
「奇跡の一本松の根」展
(2022年3月11日~2023年2年9日 予定)
が開催されています。
その内覧会にOBとして参加して参りました。
ホールとしての利用を想定された、都市の中のヴォイド。
光の空間でもあり、同時に地中のような空間でもある。
地面との一体感と浮遊感、重量感と爽やかさが同時に感じられ、
とても充実感のある空間体験でした。
そこに置かれた奇跡の一本松の根は予想以上に大きいものでした。
生き残った一本松の力強さが伝わって来ます。
今回は建築の見学に集中しましたので、映像展示はまた改めて。
8月の真上からの光が入った時の様子などもまた見に行きたい。
3月11日から一般公開され、完全申込制ですが、無料です。
下記リンクより受付しています。
https://www.rinri-jpn.or.jp/news/16815/
その他の写真は こちら にアップしています。
伝統的な形式を持った住宅の、改装+補強 が完成しました。
設計のテーマは
「新旧が心地よく繋がる空間」
リタイア後の、新たな第2の人生のスタートの節目に、
とにかく気分を一新したい、とのご相談で設計監理致しました。
既存を生かしながら、いかに心地良くリフレッシュできる空間を提供できるか、
というのが、難しくもあり、だからこそ面白く取り組んだテーマでした。
詳細は、近々ホームページにアップします。
15箇所の耐震補強工事が終わり、空間が少し見え始めた現場
障子は元有った場所から移動設置し、長押などの造作も既存を転用するなど、
既存和室のボキャブラリーを転用しつつ新しい空間を作る試みです。
下地工事が進んでいる頃の工事風景。頑張って下さっている監督さんと大工さん。
明けましておめでとうございます
今年もよろしくお願いいたします
どうにかして実現したい建築 がありまして、
構造の試作を作ってみました。
2つの6角形が、1つの6角形を持ち上げる構造。
6角形という形は、横に積み上げる場合は、構造的に合理的とは言えないのですよね。
衝撃吸収構造とでもいいましょうか、ガッチガチではなく、多少柔らかい。
試作内容は、
針葉樹を、仮にボルト接合で6角形に組み上げた時、どの程度の強度が出るのか。
杉材使用・子ネジ+ナット接合・接着剤未使用。
で、できました。
手加工なのですが、それでも結構強い(腕がいい、笑)。
まだ壊したくないので耐荷重テストはしていませんが、
上から体重をかけて押さえ付けてもビクともしない。
これはいけると。
実際には、全部を木で作るわけでは無く鉄で補強するので問題無いのですが、
仮に木だけで作る場合でも、そこそこ強度が出ることがわかった次第。
WOODCHAIN と名付けられた一組の建築物
の意匠登録が完了しました。
出願日:令和3年3月3日
登録日:令和3年11月5日
意匠登録:第1700360号
この一組の建築物は、様々な敷地形状に対応できる仕組みを持ち、
システム化・量産が可能な建築物なため意匠登録させて頂いた次第です。
是非この建築を実現できればと思っています。
この建築の偏平した六角形の形状を実現する構造として3つの方法あります。
●01;CLT :Cross Laminated Timber
直交集成板を鉄骨フレームで補強する混構造
(構造そのものが仕上・断熱になる)
●02;木材を金物で接合する軸組工法
(軸組造に仕上材を貼る。断熱材充填)
●03:鉄骨造による軸組工法
(軸組造に仕上材を貼る。断熱材充填)
01の方法は新しい工法なので、接合部等について多少の開発が必要になりますが、国産木材利用の活性化のため、今ならその設計費・工事費について国の補助が出ますので是非この機会を利用して頂ければと思っています。
02による方法は既存の工法なので確実。コストは鉄骨造程度。
接合の実験なども進めており、実現可能で有ることは確認しています。
WOOD CHAIN
– あの場所に –
CLT;Cross Laminated Timber (直交集成板)で構成された
鎖状に連結するシステム建築の提案。
魅力的な自然風景と
CLTならではの空間とのコラボレーションが、
新たな風景を生み出すのかもしれません。
皆さんが思い描くその場所で。
この建築ユニットは、様々な用途が考えられる。
・自然風景の中のホテル・貸別荘
・地方の眺望の良い廃校のグラウンドの利活用としてのホテル・貸別荘
・ゴルフ場、スキー場、牧場等の一部利活用としてのホテル・貸別荘
・都市公園内の仮設店舗・託児所
・鉄道の地中化等により発生した都市の空地の有効活用としての店舗等
・その他
事務所
共同住宅
新規事業スタートアップ店舗
キャンプ場の管理棟
公共トイレ
etc…..
以前設計した物件が、
なぜだかとても居心地が良いとのことで気に入って頂き、その親類の方から母屋の改装の依頼があり、伝統的な形式を持った住宅の、改装+補強 を設計しています。
設計のテーマは「新旧がスムーズに繋がる心地良い空間」とでもいいましょうか。
果たしてそれは、「伝統の延長のアレンジ」なのか「和」なのか「和モダン」なのか「モダンと伝統の対比」なのか。それをあみ出す作業でもありました。
既存を生かしながら、いかに心地良くリフレッシュできる空間を提供できるか、というのが、難しくもあり、だからこそ面白く取り組んだテーマでした。
伝統的な構造を持つ住宅は、長押や鴨居や垂壁があり、それらが柱を周囲から固めている要素が有るため、改装によって弱くしないよう、構造については既存構造を受け入れる方向で考えていきます。
改装の面白さは、
どうしても既存が残るので、むしろそれを、建築の「歴史・痕跡」として生かしながら、
いかに新しい部分と調和させるか、ではないかと個人的には考えています。
設計がひと段落し、これから工事に入っていきます。
設計監理に関わっているホテルの鉄骨検査の風景。
今まで設計してきたものが、圧倒的な物として実感できる機会です。
広い作業場、綺麗な溶接。好きな風景。
写真は6月にinstagramにアップしてたものを、こちらのブログにもアップ。
今は上棟し、外壁パネルも立て込まれ、2021年内完成予定で進んでいます。